2016年8月28日の練習記録

 

大久保師匠のご指導で「五つの断章」の「朝明」と「希望」を練習しました。

「五つの断章」を最終曲の「希望」までひと通り終えて、組曲の構成と全5曲の曲想がイメージできるようになったのではないかと思います。

また、2003年の第7回定演で一度歌われた皆様も記憶がよみがってきたのではないでしょうか。

 

「朝明」

24小節目、特にバスの音取りが難しい箇所から練習を始めました。

1. 24小節目「♪あさあけ♪」の和音をきちんと合わせたい。

 特に「け」では明るい和音を聴かせる。

2. [バス下] 24小節目の1拍目「け」は楽譜指示よりオクターヴ上げてバスの上パートと同じ音程で、

 次の「の」は楽譜指示通りに「け」よりもオクターヴ下げる。

3. [バス下] 25小節目「♪ふみて♪」の「み」は非常に低い音程なので無理に出さなくてもよい。

 ただし続く「て」をしっかりと発声する。

4. [テノール系] 32小節目「♪こし♪」の「し」で音程が狂うよりも無理に出さない方がよい。

5. 32小節目「♪こし♪」は「こ」にアクセントを置く。

 

「希望」

速度や強弱(クレシェンドなど)の指示は目安として、曲想を大切にして歌います。

例えば、10小節目「♪はー♪」はクレシェンド・デクレシェンドが続いていますが、実際の強弱ではなく

 息の流れでイメージを伝えます。

1. 7小節目最初の「す」の和音が大切で、特にバリトンの音が重要。

2. 【重要】[テノール系] 19小節目から2回繰り返される「♪アマリリス♪」で終わりの二分音符「リスは

 「リ」を伸ばして「リーース」として「ス」は無声で発する。

3. 【重要】32小節目からの「♪はー♪」は33小節目の八分音符までタイでつなぐ。

 すなわち、33小節目拍頭で言い直しはしない。

4. 33小節目の2拍目の「allargando」ではテンポを遅くする。

 

以上です。  by セカンドテナーの記録係


2016年8月20日の練習記録

 

大久保師匠のご指導で「五つの断章」の「朝明」を練習しました。

いよいよ「五つの断章」最終曲の「希望」まで進めるかとの期待もありましたが、「朝明」の歌いだしと後半に難しい箇所があって何回も繰り返し練習となりました。

 

【重要】師匠からのご指示により、各パート(トップテナー以外)で歌う段が譜面上の段と違う箇所があります。

また、歌詞の最終確認も行われました。

これらの指示項目は全員が周知徹底して守る必要がありますので必ずご記憶に留めておいてください。

以下に練習で指摘された注意点をまとめます。

 

「朝明」

【重要】30小節目最後から31小節目にかけて「♪(いもうと)のーほねひろいにとー♪」は歌うパートを次のように割り当てます。

・トップテナー:そのままで一番上の段を歌う。

・セカンドテナー:「の」から31小節目最後までを3段目(本来はバリトン)へ移って歌う。

 (へ音記号になるので間違えないこと!)

・バリトン:「の」から31小節目最後までを4段目の上側(本来はバス上パート)へ移って歌う。

・バス:「の」から31小節目最後までは4段目の下側だけをバス全員が歌う。

1. 歌いだしの8小節目でバリトンは出だしのタイミングと付点のついたリズムを正確に取る。

 バリトン以外は3拍目の出だしを揃え、トップは最初の音程を間違えないようにする。

2. 24小節目「♪はや♪」はいきいきと歌う。

3. 25小節目「♪けのつゆ♪」は付点四分音符の入ったシンコペーションのリズムを正確に!

 「け~ぇのつゆ」の感じでタイミングを取ればよい。

4. [バス] 25~26小節目では上と下のパートをはっきり分けて各自が受け持ちパートをしっかり歌う。

 下パートで「けの」の音程が取りにくければオクターブ上げて上パートと一緒でもよい。

 「♪つゆふみて♪」で上下がしっかり楽譜通りに合わせることと最後の「て」の音程が大切。

5. 25小節目4拍目の「ゆ」の4声ハーモニーが重要で、ここで揃えて綺麗な和音を響かせる。

6. [セカンド] 31小節目(譜面上では3段目のバリトンパート)の2拍目「ね」の音をはっきり出す。

7. 32小節目「♪こし♪」の「し」は構えて出すと音程が高くなり狂いやすいので、鳴らさずにスッと

 (八代亜紀風に右手を差し出すように)歌う。

8. 【重要】歌詞の確認

 ・31小節目の「ほね」はこの譜面通りに統一する。(「こつ」ではない。)

 ・32小節目は「きし」と譜面に書かれているが「こし」にして歌う。

 

以上です。  by セカンドテナーの記録係


2016年8月14日の練習記録

 

大久保師匠のご指導で「五つの断章」の「あかき木の実」と「朝明」を練習しました。

「五つの断章」の練習も全5曲中の4曲目まで進みました。

お師匠様からは「どうしたの、FOX、いいじゃん!」とハーモニーを褒めていただく場面もあり、皆様の誇らしげな喜びの表情が印象に残ります。

これからもこの表情を増やしていきたいですね。

 

以下に練習で指摘された注意点をまとめます。

お盆で休まれた方も多く、目を通して気をつけておいてください。

 

「あかき木の実」

短い曲ですが、最初と最後に似て非なるメロディーが出てきます。

その違いに気をつけながら正確に歌いたいと思います。

【最初と最後で感情や表現に何か変化があるのかどうかを師匠に伺いたかったのですが聞きそびれてしまいました。】

1. 11小節目最初の「の」は4声の和音が明るくなる点に注意する。

2. [セカンド] 11小節目最後の「♪ほーのーみゆる♪」はセカンドのみ強度をmpにして、

 「の」で伸ばす2拍目のF音程の音をしっかり出す。。

 (他のパートは楽譜通りにpのままで歌う。)

3. [テノール系] 11小節目最後で「ほ」の音符にナチュラルがついているが、この臨時記号はなしとして

 シャープ付きの音程にする。

 (12小節目の「み」でついているナチュラルは楽譜通りにナチュラル)

4. [バス] 16小節目「♪しかはあれども♪」で「か」(Fシャープ音程)は高めに、「は」(Eシャープ音程)は低めに、

 最後の「も」(Eフラット音程)は低めに取る。

5. [テノール系] 17小節目「♪きみというひにわすれしか♪」では「き」「い」「わ」という言葉の最初の音を

 はっきりと発声する。

 

「朝明」

「Andante con dolore」は歩くような速度で物憂げに歌うという指示です。

16小節辺りにきたところで「しっかりレガートするように」との指示がありました。

19ページ最後の22小節目まで練習が進みました。

1. [バリトン] 8~9小節目の2回の「♪あわれ♪」は「あ~我」ではなく「哀れ」を表現で伝える。

 (Sさんの「哀れ」の表情が師匠に褒められました。)

2. [トップ] 8小節目歌いだしの音(B音程)の音をしっかり取る。

3. 8小節目でバリトン以外が3拍目からハミングする箇所はぶつけずに柔らかく入る。

4. [テノール系] 12小節目で入りの「し」を正確にはっきりと入る。

5. [テノール系] 19小節目最後の「の」から次に半拍おいて入る「か」へは休まないくらいで滑らかにつなげる。

6. [セカンド] 21小節目「♪はかなーし♪」で「な」(Cシャープ音程)をはっきりと聴かせる。

 

以上です。  by セカンドテナーの記録係


2016年8月7日の練習記録

 

大久保師匠のご指導で「五つの断章」の「舟唄~片戀」と「あかき木の実」を練習しました。

今回も全体で守るべき点が幾つか指摘されています。

特に休まれた方々は目を通して気をつけておいてください。

 

「舟唄~片戀」

前回と同じく、22小節目から出てくる三連符のリズム取り練習に多くの時間を費やしました。

この曲の最後まで何度か三連符が出てきますので早くリズム感をつかみましょう。

1. 【重要】三連符のリズムを正確に取ること!

 三連符の部分を前回の「トリデ」から今回は「アビコ」に置き換えてリズムを取る練習をする。

 例えば「♪きんとあかーとが♪」は「きんとあアビコが」に、「♪ちるーぞーえなー♪」は「アビコアビコなー」で

 歌ってみてリズムに慣れる。

2. [トップ] 30小節目最後の「あ」(B音程)の音が重要で、高めに取ってストレスをかける。

3. [テノール系] 30小節目から33小節目で出てくるB音程(「あ」「に」「る」)は低くなりがちなので高めに取る。

4. [ベース系] 34小節目最後の「ち」の音は直前のテノール系のD音程の1オクターヴ下の音程で取り、

 八分音符を出遅れず長めに出す。

5. [テノール系] 34小節目からの「♪なーー♪」は3小節をしっかり伸ばす。

6. [テノール系] 44小節目「♪ちるーぞーえな♪」の三連符はすっきりとして、「ぞ」(E音程)の音をしっかり上がる。

7. 【重要】53小節目「♪かたこいーの♪」では「こ」の上にフェルマータをつけ、

 Gliss(グリッサンド)は「こ」で伸ばしてから「こ~~い」のように発声する。

8. [ベース系] 60小節目最初の「が」(D音程)が低くなりがちなので下がらないように取る。

9. 【重要】[テノール系] 70小節目2拍目は楽譜で「♪ころーを♪」になっているが、

 これを「♪こーろを♪」に変えて歌うことにする。

10. 81小節目「♪いーきのち♪」では三連符と八分音符からなるリズムをしっかり守る。

 「いーき」でテノール系は下がる、ベース系は上がる音程をきっちりと上下する。

11. 86小節目での「♪のー♪」は2拍のみとなっていて、18小節目とは異なるので注意する。

 (これは前に出てくる40小節目でも同じ)

12. 99小節目では特別に遅くはしない。

 

「あかき木の実」

「Lento languidamente」の表示があり、非常にゆっくりと悲しげに歌います。

13小節目まで進みました。

1. 9小節目最後の「あ」はバリトンの音が重要。

2. [セカンド] 12小節目最初の「の」(A音程)がトップとぶつかる音をしっかり聴かせる。

 

以上です。  by セカンドテナーの記録係